多子世帯の大学無償化のニュースの続報がありました。
多子世帯の大学無償化、対象は?額は?第1子が扶養外れると対象外も:朝日新聞デジタル (asahi.com)
今朝の新聞で、大学授業料と入学金の無償化について、
- 所得制限は設けず
- 国公立大は54万円、私大は70万円を上限に補助
- 入学金は国公立大は28万円、私大は26万円を上限
- 扶養する子が2人以下になれば対象外
と書かれていました。
令和7年度(2025年)から実施予定です。
また変わるかもしれませんが、2023年12月12日時点での情報です。
この前のブログでも書きましたが、
子ども2人以下と3人以上の家庭との格差があり過ぎる…。
子ども2人以下の家庭は、
子育て罰ですか?
(社会のあらゆる面で、子育てすること自体に罰を与えるかのような政治・制度)
多子世帯が大学無償化で得られる恩恵。
大学無償化の条件
今のところの、大学無償化の条件です⇩
- 所得制限は設けず
- 国公立大は54万円、私大は70万円を上限に補助
- 入学金は国公立大は28万円、私大は26万円を上限
- 扶養する子が2人以下になれば対象外
3人全員が無償はほぼムリですね。
扶養している子が3人以上が条件なので。
1つのパターンで金額を計算
多子世帯が受けられる恩恵はどのくらい?
例えば、
- 第1子 大1
- 第2子 高2(第1子と2歳差)
- 第3子 中2(第2子と3歳差)
それぞれ2~3歳差とわりと年齢が近いです。よくありそうなパターンじゃないでしょうか。
この家庭で、全員が私大(70万円)に浪人せずストレートで行ったと想定します。
- 第1子:4年間の306万円が補助
- 第2子:2年間の166万円が補助
- 第3子:全額負担(1子が就職した場合)
3人を扶養していたら補助を受けられるので、第1子が大学卒業するまで補助が受けられます。
このパターンだと、
大学費用472万円分お金がかからない
大きいですね。
しかも、医学部や薬学部などの6年制の学部の場合は、
6年間支援を受けられる!
(第1子が6年制に行けば、3人を扶養する期間が長くなるからすごい補助金額になりますね)
児童手当も第3子以降は増額になるよ。
児童手当も
2024年12月支給分からいろいろと変わります。
1年後から変わること
子どもがいる世帯の全員に関係するのが
- 高校生の間も児童手当が支給
- 所得制限で減額・なしだった家庭ももらえる
ということ。
そして、多子世帯は第3子以降は1万円5千円と元々多くもらえていましたが、さらに増額して
月3万円
になり、しかも、第1子が22歳になる年度末まで延長する方針です。
月3万円は大きいと思います。
しかも期間も長くなるし。
第3子の児童手当総額。
大学無償化で考えた年齢差のパターンで児童手当も計算してみます。
例えば、2024年12月支給時点の学年がこのときとします⇩
- 第1子 中1
- 第2子 小5(第1子と2歳差)
- 第3子 小2(第2子と3歳差)
第1子が22歳になる年度末まで増額になるので、第3子は、
- 小2の12月~高2:月3万円
- 高3:月1万円
となり、増額になった以降高校生までで
総額354万円
を受け取れます。
大学費用と合わせた補助合計
さきほど計算した大学費用の補助472万円と合わせると、
合計826万円になります。
第1子と第2子が同じ学年の子どもがいる別の家庭とくらべたら、
3人目がいるかいないかだけの違いだけで
826万円変わってきます。
子どもが0歳のときからもらえたら、もっと金額大きくなりますね。
補助だけでなく、増税もされる。
でも、子育て世帯が受けるのは恩恵だけではないです。
児童手当を拡充するのに伴って、高校生の「扶養控除」は所得関係なく一律で控除額を縮小するようです。
高校生まで児童手当がもらえるようになったけれど、
受ける恩恵が小さくなる
(収入がへる)
年収によって違うけど、児童手当で+12万円になっても控除縮小で実質+7万円程度しか増えないとかそんな感じ。
どの年収でもプラスにはなるとされていますが。。。
まとめ
わが家は子ども2人。
多子世帯の大学無償化は恩恵が受けられないのですが、今回2人との差を計算してみたら
想像以上に差が大きい
と分かりました(*´Д`)
どの家庭も高3まで児童手当が受け取れるようになりますが、それも扶養控除の縮小で実質もらえる金額は減りそうだし…。
今回の多子世帯の大学無償化と児童手当増額は、
「2人以下と3人で差をつけすぎ!!」
と思わされるので、反発はすごいでしょうが少子化対策としては成功なのかもしれませんね。
1人目が医学部とか行ったら格差ヤバすぎると思います。
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