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みのり

「節約主婦のセミリタイア」管理人。

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貯金のない高齢者のリアル【一橋桐子(76)の犯罪日記】ネタバレあらすじ書評レビュー

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老後のお金

どうもー^^40代パート主婦です。

連休ですが、台風が来てますね。みなさん、気をつけてくださいね。

最近、以下の本を図書館で借りて読みました👇

新聞の広告欄で見て、気になり予約したのですが、読みやすいし、面白くて一気に読めました。

あらすじとしては、

・一橋桐子(76歳)独身。

わずかな年金と清掃のパートで暮らし、貯金なし。

・同居していた親友が亡くなり、天涯孤独の身。

・1人になり、介護が必要になったり、孤独死したら?と考え、絶望する。

・高齢受刑者が刑務所で介護されている姿をテレビで見て、刑務所に入ることを思いつく。

・「人に迷惑を掛けずに犯罪を犯し、刑務所に入る」ことを目指すように。

というもの。

桐子は、両親の介護をして看取り、1人で働いて生きてきた、真面目な女性です。

親友が亡くなったことで、「自分にはもう何もない。」と絶望します。

刑務所に入れば、住むところも食べ物ももらえるし、病気になっても医者に診てもらえ、介護が必要になったらそれも受けられる、と考え、刑務所で死期を迎えることを考えます。

面白いストーリーですよね。

実際に、桐子が色んな犯罪に挑戦(?)するのですが、お金のない高齢者の生活がリアルに描かれていました。

お金のない、孤独な高齢者のリアル

わずかな年金では暮らせないので、パートが必須

桐子は、時給950円の清掃の仕事をしていますが、体調を崩して休めばその分給与が減り、食費を切り詰める生活。

清掃の仕事がないと生活ができないので、76歳で腰痛など身体の不調がある中、働き続けます。

👉貯金がなければ、70歳を超えても働き続けるしかない。

高齢を理由に、パートを辞めさせられる。

責任感があり真面目に働く桐子ですが、その仕事振りは周囲の評価を得ているにも関わらず、「高齢」を理由にいきなり仕事をクビになります。

👉高齢になると仕事がなくなり、次も見つけにくい。

賃貸の保証人がいない。

桐子は、両親を亡くし、姉も亡くなり天涯孤独の身。

親友が亡くなり新しい住処を探しますが、保証人になってくれる人がいません。

保証会社も高齢だと見つからなかったり、貸してくれる大家さんも少なくなります。

👉賃貸の場合、借りられるところが少なくなり、住処に困ることも。

認知症や病気になったときに、引き取り手がいない。

登場人物の独居老人が病気になった際、引き取り手がおらず親族がもめる事態に。

元気なときは、1人で気楽に過ごせて楽しんでいたのですが、介護が必要になると、普段は関わりのない親族のお世話になるのだな、と思いました。

👉介護や入院になると、親族の援助が必要になる。誰もいないと孤独。


私は、桐子の気持ち・行動が本当によく分かるなあ、と思いながら読みました。

もちろん、つじつまが合わないな、と思う部分も物語なのであるのですが、独居高齢者の生活が本当にリアルでした。

平易で淡々とした文章で読みやすく、読みながら映像が浮かぶ、映像化向きのお話ですね。

結局は、生きていかないといけない。

本の中で桐子が、

生きていかなくちゃならないのよ。この命がつきるまではね。

と言っていたように、高齢になって孤独でお金がなくても、生きていかないといけないんですよね。

でも、高齢になっても働き続ける肉体的な疲れもあるし、家族も友達もいなくなり1人になっても生きていかないといけないことに疲れてしまう、桐子の気持ちもよく分かりました。

人の死・・・特に老人の死というのは結局、

これまでの人生の答え合わせ

なのかもしれない。

👆本の最後の方で書かれていた言葉ですが、ものすごく「そうだよな~」と共感しました。

みのり
みのり

私は、いつも「自分のしたことが、良いことも悪いことも返ってくる」と思っているので、それに近いな、と思いました。

まとめ

小説として面白いのでおススメできますが、お金のない高齢者のリアルも感じられる本でした。

私は図書館で予約して割とすぐに読めたのですが、今見ると予約待ち人数が50人ほど!!

来月からNHKでドラマ化されるみたいです。

ドラマも見てみようかな~

本も気になる方は、読んでみてください👇

では、最後までお読みいただき、ありがとうございました!!

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