ご訪問ありがとうございます^^
40代パート主婦、みのりです。
最近、「年収300万円FIRE」を読みました。
本のタイトルには、「貯金ゼロから7年でセミリタイアする『お金の増やし方』」とあります。
いやいや、そんなん無理やろー
と思いますよね(^^;)
本を読んで参考になった部分と私の思ったことを書きます。
FIREの4%ルールの取り崩しのことで、「え、そうなん?!」と驚く内容もありました。
FIREを考えている方や、貯蓄をしたい方の参考になれば幸いです。
FIRE達成までの年数を決めるのは、年収ではない。

FIREするには、一般的には多額の資金が必要になります。
著者は、
- 「年収が高くないとFIREできない」は大間違い
- FIRE達成までの年数を決めるのは、年収ではない
と言っています。
年収ではなく、貯蓄率が重要!
年収1000万円あればFIREできるとか、年収300万円ではFIREは不可能ではなく、重要なのは
「貯蓄率」
貯蓄率が高いのであれば、投資リターンが何%でも、
FIREまでの年数は年収による差はあまりない
と説明しています。
※ここで言う貯蓄とは、「現金」ではなく「投資」のことです。
「年収300万円FIRE」ロードマップ

FIREもいろんな種類がありますが、目指すFIREは、「サイドFIRE」です。
支出の半分を労働収入で稼ぐ、サイドFIRE。
「資産収入+労働収入」で生活するので、必要な資産額が半分ですみます。

FIREの難易度が下がりますね。
①月10万円を投資にまわす
額面年収300万円の手取り収入は、
月約19~20万円
くらいです。
そこから支出を抑えて、月10万円を投資にまわします。

この場合の貯蓄率は、約50%
投資以外の残りのお金は、約10万円。
この10万円で生活した場合、生活費の25年分の資産をつくれば、FIREが達成できます。
生活費月10万円×年間支出12ヶ月×25年分
=3000万円が必要!
毎月10万円を投資にまわして利回り5%で資産運用を続けたら・・・
16年目には3100万円まで増えて、完全FIRE達成!
②サイドFIREなら、必要な資産額は半分
サイドFIREなら、生活費の半分を資産収入でまかない、残り半分を働いてまかなうため、必要な資産額は半分になります。
必要資産額は、1500万円

月10万円を5%で運用すると、1500万円をつくるのに必要な年数は、
9年9ヶ月
です。
③7年でFIRE達成するためには、最初の2年で収入を増やす。
月10万円を投資にまわし、サイドFIREで必要資産を半分にしても、9年9月かかります。
そこで、FIRE達成までの年数を短縮するために、最初の2年は頑張って副業をして投資にまわすお金を増やします。
副業で月10万円を稼いで、合計20万円を毎月「米国株インデックスファンド」に投資すると、
- S&P500の平均利回り7%で運用
- 最初の2年に投入資金を増やすことで、そのあとの資産の伸びが早まる
ので、FIRE達成までの期間が縮まります。
3年目以降は、投資資金を月10万円に減額しても、
7年目に、資産が約1600万円
になり、サイドFIRE達成できます。

最初の2年を頑張ると、サイドFIREまでの期間が約2年縮まる。
本を読んで思ったこと

①貯蓄率は確かに大事。
私は毎年家計簿に、
1年間の貯蓄額と貯蓄率
を計算して記入しています。
投資をするしないに関わらず、貯蓄を増やすには、貯蓄率を上げよう、とよく言われます。
収入は人それぞれですが、「自分の手取りの中からできる限り貯蓄する=貯蓄率を上げる」ことができれば、お金が貯まります。
②年収が違ってもFIREまでの年数が変わらないのは、元々の生活費がちがうから。
「年収が高くないとFIREできないは大間違い。」と言っていますが、貯蓄率が同じでも投資にまわせる金額は、年収によって違ってくるのに?と最初は疑問に思いました。
【貯蓄率50%】
■年収300万円が貯蓄できる金額
👉月10万円(手取り約20万円)
■年収800万円貯蓄できる金額
👉月25万円(手取り約50万円)
必要な生活費・目標金額が、年収によってちがう
貯蓄率は同じでも年収によって、貯蓄(投資)できる金額は、当然差が出てきます。
ですが、年収300万円の人は、毎月の手取り20万円の範囲内で生活をしているはずなので、(赤字でなければ・・)必要な生活費は少なくすみます。
それに対して、年収800万円の人は、年収300万円の人と同じ生活費であれば残るお金が多くなり、貯蓄をする上で圧倒的に有利です。
しかし、家族がいたり年収に比例して支出も多くなる家庭が一般的なため、
年収が高い分、必要な生活費も増える
ことが多いと思います。
なので、「FIRE達成までの年数を決めるのは、年収ではない」のは、年収によって毎月の生活費に差があり、FIREまでの目標金額がちがうからです。

年収300万の人は、1500万円でサイドFIRE達成できるけど、年収800万円の人は7500万円必要など目標金額が違ってきます。
高年収で、生活費が低いパターンが最強!
年収1000万円の人が年収300万円の人と同じ生活費で暮らせるなら、投資にまわせる資金が増え、FIREを数年で達成できますよね。
三菱サラリーマンさんとか、そのパターン👇
③いかに生活費を下げられるかが、FIRE達成のポイント
7年でサイドFIREするロードマップを読んで、
- いかに生活費を下げられるかが肝心。
- 独身者は、家族に左右されないので達成しやすい。
- 子持ちだと必要金額が大きくなり、世帯年収が低い場合は難易度が高い。
- 子持ちで、毎月の入金を長年続けるのは厳しそう。
- 副業で月10万円は、かなりハードル高め。
と思いました。
少ない生活費で暮らせる独身の人向き
月々の生活費が少ない人は、FIREが達成しやすいですよね。
我慢せずに楽しんで節約して少ない生活費で暮らせる人もいるので、短期間でのFIRE達成は、そういう独身やDINKS向けかなー、と思いました。
独身の場合は、人生の3大支出(住居費・教育費・老後費)の内、賃貸や実家に住むのであれば、
住居費・教育費がかからない
ことは大きいと思いました。
子持ちに必要なのは、毎月の生活費だけではない。

子持ちだと、毎月の生活費以外にも教育費や住居費を貯めていく必要があり、どうしてもFIREの目標金額が大きくなります。
(家を買わずに賃貸の場合も、家族の人数が多い分広さが必要になるので、賃料が高くなりその分貯蓄額に影響します。)
また、子どもが大きくなるにつれ、毎月必要な生活費はどんどん増えていくことが予想できます。
なので、私なら、今の生活費の25倍でFIRE達成というのは将来を考えると不安です。
家族がいる場合は、かなりゆとりを持った金額でないとFIREに踏み切れない、と思います。
4%ルールが無効に?!

FIREを達成した後の話
FIRE後は、生活資金として金融資産の4%を取り崩しますよね。
いわゆる「4%ルール」です。
本の中で、
4%ルールが使えるのは、FIRE達成時よりも資産評価額がプラスのときだけ
という注意点がありました。
なので、「相場が下落してFIRE達成時よりも資産評価額がマイナスになっているときは、資産の切り売りをしないこと。してしまうと資産が減る速度が速くなり、FIREは失敗する。」と書かれてありました。

じゃあFIREした後、マイナスのときはどうやって生活するの?!
下落に備えて、「すぐに引き出せる預金などで現金を用意しておく。」とのこと。
暴落期間が数年になれば、その間資産の切り売りはできなくなり、現金が減っていくことになります。
FIREには、投資のお金だけでなく、ある程度の現金が必要です。
下落時は、取り崩し率を調整したらいいかと考えていたけど・・
私自身は、FIREは目指していません。
我が家では、家族4人が安心してFIREできるぐらいの多額の資金を投資にまわすことは出来ないからです。
でも、投資をしてその運用益で家計が楽になればと考え、現在投資信託に積立中です。

目標金額に達した後は、3%程度取り崩して、下落時は取り崩し率を下げようと考えていたのですが、マイナスのときは取り崩ししないという考え方が参考になりました。
資産の取り崩しができるのは、「FIRE達成時よりも資産評価額がプラスのときだけ」と覚えておきます。
普通に考えたら、マイナスのときに取り崩さない方が良いのは当たり前のことなんですけど、
せっかくFIREしたのに、運用益が得られないってつらい!
貯金(現金)が減っていくって、めちゃくちゃ不安やん!
と思いました。
こういうときは、他に安定した収入があれば、心の支えになりますね。
下落を経験し、資産運用を続けていけば、マイナスになることも減る
株価が下落や暴落するときがあっても、そのまま長期間資産運用を続けていけば、多少の下落ではマイナスになることも減ると思います。
そう思うと、最初の数年がきついかもしれませんが、長く持ち続けていけば、資産は増えていくと信じて運用を続けます。
まとめ

思うことを書いていたら、長くなってしまいました(^^;)
最後までお読みいただいた方、ありがとうございました。
「年収300万円FIRE」は、FIRE達成の方法が分かりやすく解説されており、投資についてよく知らない初心者の方も読みやすい本だと思います。
FIREを達成するには、
- 必要な生活費が少ない人が有利
- 支出をできる限り抑え、投資にお金をまわす
- 仕事の年収アップや副業で、収入を増やす
- 株価の下落時に備え、現金を用意しておく
ことが大切だと改めてよく分かりました。
やっぱり色んなお金の本を読むことは、貯蓄をする上で有益ですね^^
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